http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/OSK201009210156.html
今回の事件、特捜部のエースといわれた検事による証拠の改竄ということが問題となっていますが、そのスキャンダラスな事実の陰になってあまり報道されないこととして、「実際にこのフロッピーディスクが裁判で提出されて使われたわけではなく、実際には、正しい日時が印字された「捜査報告書」(これも検察庁で作ったものです)が、(弁護側の証拠開示請求に応じてではありますが)裁判で提出された」という事実があります。
もし、本当に検事が自分のストーリーに事実をあてはめようとして証拠を改竄していたとすれば、捜査報告書も、その改竄された日時で作っていたはずですし、そもそも裁判でも当然フロッピーディスクそのものを提出していたはずです。
とすると、やはり、改竄をしてすぐ、上司に報告し、みんなで検討した結果、それはさすがにヤバイということで、正しい日時を書いた捜査報告書を作成して(あるいは、すでにその報告書が作成されていたので)裁判にはそちらを提出した、といったところなのではないかと思われます。
手柄を急いでしまったと思われる、今回の検事の行動は当然非難されて然るべきところですが、他方、実際に裁判に提出はされなかったという点は、一定の評価をされて良いところではないかと思います。
2010年09月22日
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