2010年09月03日

自転車の保険について

今朝、フジテレビの「とくダネ!」で、自転車での事故により高額な損害賠償を負わされる危険性があるので、自転車でも保険に入った方が良いということが言われ、「TSマーク」という制度が紹介されていました。このマークは、どうやら、自転車を専門の整備士が整備した場合に貼り付けられるシールで、これが貼ってあれば、その自転車で事故を起こして他人にケガをさせた場合にも、その賠償額が保障されるという内容のようで、これはこれで確かに保険としては有効なのでしょう。
しかし、番組内では、その伝え方が、「自転車保険はTSマークしか入る方法がない」という感じのニュアンスだったことがとても気になりました。
というのは、自転車の保険は、なにもこのTSマークに限ったものではなく、「個人賠償責任保険」という保険に入っておけば、自転車で事故を起こした場合にも保障されるものなのです。
この「個人賠償責任保険」というのは、日常生活上の事故を起こして他人に対して損害賠償責任を負うことになった場合に、その損害を担保してくれるもので、自動車を運転して起こした事故以外の事故については広く保障されます。例えば、お店で買い物をしていて、運悪くカバンがガラス製の商品に当たって割れてしまった場合にも、その賠償額を保障してくれます。しかも、家族の一人が入っていれば、家族全員にその保障が及ぶという、とても便利な保険です。
ただ、この個人賠償責任保険は、とても掛け金が安いため、かえって、各保険会社も、これを単体で売るということはしておらず、他の保険の特約としてセットで売ることがほとんどなので、これに加入しているかどうかはとても気付きにくく、加入している人も、あまりこの保険の存在を知らずに、賠償責任を負ったときにも保険会社には請求せず、自腹を切って支払ってしまうことも多いのが現状です。
通常は、傷害保険や自動車保険、火災保険の特約として付けられることが多いです。また、最近は、医療保険にも付いていることも多いようです。
自転車の保険に入られることを検討される方は、まず、この「個人賠償責任保険」(あるいは「個人賠償責任特約」)に加入しているか、一度ご自分の加入されている保険をよく確認していただいた方が良いと思います。これに加入していれば、自転車事故の損害賠償も保障されます。
ただ、気をつけていただきたいのは、業務中の事故は保障されないということです。業務中の事故に備えるには、業務用の保険が別途必要になります。
私も自転車で通勤したり、裁判所へ行ったりしていますが、もちろん個人賠償責任保険と弁護士賠償責任保険(業務用の保険)に加入しています。事故を起こさないことが大切なのはもちろんですが、万一のため、こうした保険もうまく活用するようにした方が良いでしょう。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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