2010年09月22日

改ざん「上司に報告」 前田容疑者、村木氏初公判の直後

http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/OSK201009210156.html

今回の事件、特捜部のエースといわれた検事による証拠の改竄ということが問題となっていますが、そのスキャンダラスな事実の陰になってあまり報道されないこととして、「実際にこのフロッピーディスクが裁判で提出されて使われたわけではなく、実際には、正しい日時が印字された「捜査報告書」(これも検察庁で作ったものです)が、(弁護側の証拠開示請求に応じてではありますが)裁判で提出された」という事実があります。
もし、本当に検事が自分のストーリーに事実をあてはめようとして証拠を改竄していたとすれば、捜査報告書も、その改竄された日時で作っていたはずですし、そもそも裁判でも当然フロッピーディスクそのものを提出していたはずです。
とすると、やはり、改竄をしてすぐ、上司に報告し、みんなで検討した結果、それはさすがにヤバイということで、正しい日時を書いた捜査報告書を作成して(あるいは、すでにその報告書が作成されていたので)裁判にはそちらを提出した、といったところなのではないかと思われます。
手柄を急いでしまったと思われる、今回の検事の行動は当然非難されて然るべきところですが、他方、実際に裁判に提出はされなかったという点は、一定の評価をされて良いところではないかと思います。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月21日

押尾被告に実刑2年6ヵ月、致死罪は認めず―被告側控訴

http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY201009170270.html

金曜日に判決があった例の押尾事件ですが、保護責任者遺棄(必要な保護をしなかった)は認めつつも、致死(それによって死亡した)の点は認めなかったのですね。
やはり、明らかにおかしな状態の人がいれば、まずは救急車を呼ぶなどの措置をとるべきでしょうから、(仮に心臓マッサージなどをしたとしても)そのまま立ち去ったという行為は「遺棄」だと言われても仕方ないでしょうね。
他方、致死の点は、(今までの報道を見た限りですが)弁護側でも専門家の救急担当の医師を証人として呼んできて、かなり有利な証言をさせることに成功しており、検察側の立証が十分とはいえないという判断がなされたものだと思います。
これまでの報道を見た限りではありますが、裁判官・裁判員とも、かなりきちんと証拠を見て、慎重に判断をしているのではないか、という印象を受けました。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月16日

田代まさし容疑者、コカイン所持で逮捕 特集

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100916-OYT1T00210.htm?from=main4

写真を見ると、かなり痩せたというか、やつれた表情が印象的で、54歳という実年齢よりも10歳くらい上に見えてしまいます。そのくらい、いろいろとストレスなどもあったのかもしれませんが、また前回と同種事案で捕まってしまいました。
以前、しばらく刑務所に入っておられて、出所された後に書かれた本を本屋で見つけたので、ぱらぱらと立ち読みしたことがありますが、正直なところ、本当に反省してるのかな、と思った面はありました。ただ、刑務所は本当にイヤだと書いてありましたので、さすがに次はないのかな、と思いましたが、やはり十分には反省できていなかったようですね。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月14日

菅首相圧勝で再選、小沢氏に230P差

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100914-OYT1T00657.htm?from=top

ずいぶんと大騒動を繰り広げましたが、最終的には菅さんが再選されましたね。
今回、対抗馬が小沢さんということで、国民の関心もかなり高く、報道でも菅さんと小沢さんの討論などをきちんと取り上げるなどしてくれたおかげで、これまで両者の、また民主党の考え方でよく見えていなかった部分がよく分かるようになりました。そういった意味では、こうした代表選をきちんと行うということは歓迎すべきことなんでしょうね。
選ばれた菅さんには、引き続き国民のため、頑張っていただきたいところです。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月13日

ナント1000キロ!盗難自転車で東京→下関

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100913/crm1009130706000-n1.htm

スポーツタイプの自転車であれば、平地なら時速20キロくらいなら楽に走れますから、約15日で1000キロ、つまり1日約70キロというのは全く無理のない距離ですね。
お金がなく、行き場もなかったのかもしれませんが、これだけ頑張って走ることができるなら、何か適切な職業に就いて、まじめに働くこともできるのではないかと思ってしまいます。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 12:19| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記

2010年09月10日

「努力すれば、いいことがある」菊間元アナ、司法試験に合格

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100910/tnr1009100706000-n1.htm

合格率25%以上の試験ですから、フジテレビとはまるで比べものにならないくらい受かりやすい試験ではありますが、それでもそれなりに努力しないと受からない試験ではありますので、相当のご努力をされたのだと思います。
まだまだ司法修習もあって二回試験(司法修習の修了試験)もあり、いろいろと大変だとは思いますが、良い弁護士さんになられることを期待したいと思います。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月09日

新司法試験合格率25.4%、過去最低 合格2074人

http://www.asahi.com/national/update/0909/TKY201009090301.html

今年ももう合格発表の時期なんですね。私の受けていた旧司法試験のころとは時期が違うので(当時は10月に口述試験があって、11月に最終発表でした)あまり実感がないのですが、受かった方は本当におめでとうございます。
今年も、結局合格者数は2000人程度に抑えてきたのですね。やはり、弁護士会でもかなり合格者増に反発していることなども影響しているのだと思いますが、それでも2000人というのは20年前の500人時代からすればとんでもなく多い人数で、弁護士がものすごい勢いで増えていくことは間違いありません。
今回合格された方も、またすでに弁護士をしている我々も、今後ますます大変になっていくとは思いますが、お互い頑張りましょう。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月03日

自転車の保険について

今朝、フジテレビの「とくダネ!」で、自転車での事故により高額な損害賠償を負わされる危険性があるので、自転車でも保険に入った方が良いということが言われ、「TSマーク」という制度が紹介されていました。このマークは、どうやら、自転車を専門の整備士が整備した場合に貼り付けられるシールで、これが貼ってあれば、その自転車で事故を起こして他人にケガをさせた場合にも、その賠償額が保障されるという内容のようで、これはこれで確かに保険としては有効なのでしょう。
しかし、番組内では、その伝え方が、「自転車保険はTSマークしか入る方法がない」という感じのニュアンスだったことがとても気になりました。
というのは、自転車の保険は、なにもこのTSマークに限ったものではなく、「個人賠償責任保険」という保険に入っておけば、自転車で事故を起こした場合にも保障されるものなのです。
この「個人賠償責任保険」というのは、日常生活上の事故を起こして他人に対して損害賠償責任を負うことになった場合に、その損害を担保してくれるもので、自動車を運転して起こした事故以外の事故については広く保障されます。例えば、お店で買い物をしていて、運悪くカバンがガラス製の商品に当たって割れてしまった場合にも、その賠償額を保障してくれます。しかも、家族の一人が入っていれば、家族全員にその保障が及ぶという、とても便利な保険です。
ただ、この個人賠償責任保険は、とても掛け金が安いため、かえって、各保険会社も、これを単体で売るということはしておらず、他の保険の特約としてセットで売ることがほとんどなので、これに加入しているかどうかはとても気付きにくく、加入している人も、あまりこの保険の存在を知らずに、賠償責任を負ったときにも保険会社には請求せず、自腹を切って支払ってしまうことも多いのが現状です。
通常は、傷害保険や自動車保険、火災保険の特約として付けられることが多いです。また、最近は、医療保険にも付いていることも多いようです。
自転車の保険に入られることを検討される方は、まず、この「個人賠償責任保険」(あるいは「個人賠償責任特約」)に加入しているか、一度ご自分の加入されている保険をよく確認していただいた方が良いと思います。これに加入していれば、自転車事故の損害賠償も保障されます。
ただ、気をつけていただきたいのは、業務中の事故は保障されないということです。業務中の事故に備えるには、業務用の保険が別途必要になります。
私も自転車で通勤したり、裁判所へ行ったりしていますが、もちろん個人賠償責任保険と弁護士賠償責任保険(業務用の保険)に加入しています。事故を起こさないことが大切なのはもちろんですが、万一のため、こうした保険もうまく活用するようにした方が良いでしょう。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月02日

和歌山地検:庁舎内で検事が腕切られる…実刑被告の父逮捕

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100902k0000e040050000c.html

何となくですが、こういう意趣返し・お礼参りのような被害に遭うのは、弁護士や裁判官が多いような気がしていて、検事が被害に遭うというのは意外に珍しい気がします。
いずれにしても、検事は実際に取調べをし、起訴をして有罪になるために努力するわけですから、かなり恨みを買いやすいのは確かでしょう。今回は大事には至らなかったようで何よりですが、検察庁という場所は、東京はそうでもないですが、なぜか、地方ではわりとセキュリティが甘いところも多いので、今後はこうした事件が起こることも想定して、より設備を強化するなどの対策を取る必要があるのかもしれません。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年09月01日

検問所を次々突破 高速道路100キロ逆走容疑 北海道

http://www.asahi.com/national/update/0901/TKY201009010160.html

たまに高齢の運転者の方が道路を逆走して事故を起こした、というニュースはありますが、私と同じ歳の人がというのは珍しいですね。
動機がよくわかりませんが、100キロも走ったのに事故が起こらなかったのは不幸中の幸いでした。(それにしても、北海道でなければ、まず100キロ逆送して事故を起こさないということはありえないでしょうね)
posted by 弁護士 中谷寛也 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

初代若乃花の花田勝治さんが死去

http://www.nikkansports.com/sports/sumo/news/f-sp-tp3-20100901-673072.html

私は残念ながら、初代若乃花関の現役時代も、二子山親方時代もほとんど見てはいませんが、実の弟であり弟子である貴ノ花関(お父さんの方ですね)を厳しく鍛え上げて大関にしたということはよく知られていますね。
その弟さんの方が先に亡くなり、さらに昨今の相撲協会に関する数々の問題も出てくるなど、晩年は寂しい思いもされたことだろうと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
posted by 弁護士 中谷寛也 at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記